女郎屋と下駄屋 ~捕物協力~―品川下駄屋物語―丸屋履物店

品川下駄屋物語

女郎屋と下駄屋 ~捕物協力~

【じょうろや】に遊びに来るのは何も全部が全部粋なお兄さん、というわけにはいきません。
中には悪い事をした人が身の隠し場所として・・・といった利用もあったようで。

そこで警察屋さんの出番となり、舞台となる【じょうろや】の協力はもちろん、下駄屋さんも出番となる事があったようです。
なぜそこに下駄屋が関係するのか・・・
その理由は履物から人物を特定していくことにあるようです。
下駄屋は下駄・雪駄・草履に対して自分の屋号などを刻印していたため、この刻印を警察が管理し、履物を特定・人物を突き止める、という捜査のやり方がありました。
中で楽しんでいる間に履物から捜査されてしまうなんて・・・
ちょっと今では考えられないような気もしますが、下駄屋の重要任務!?であった事は間違いないでしょう。

ちなみにその刻印一覧の本を警察が発行しており、図書館などに行くと昔のデータを見る事が出来ます。
興味のある方は大きな図書館で探してみてください。

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下駄の刻印
下駄の刻印
当店では現在柾のみに刻印を打っている


もくじ

丸屋就業

突っ掛けて履く

和装履物の知識を・・・ ~昔話~

言葉の違い ~じょうろやさん~

品川宿と女郎屋と下駄屋

女郎屋と下駄屋 ~雨の助け~

・女郎屋と下駄屋 ~捕物協力~     <--現在地

専門店の多い町

建物について~関東大震災・戦争~

赤線禁止法

オードリーヘップバーン ~ヘップサンダル~

祖父亡くなる

有り難いお客様

時代の流れと共に

なぜ下駄屋を継いだのか