白の雪駄 ~白花緒のすがった雪駄~
「白の下駄」同様に雪駄の「白」というのも花緒の白がメインになります。
雪駄の場合、男物の草履もお客様のイメージの中に含まれている場合も多いため、白のエナメル草履なども含めて紹介していきます。
白花緒の軽装雪駄
誰もが目にしたことがある雪駄ではないでしょうか。
定番のビニール表×白花緒の組み合わせの軽装雪駄になります。
代表的なのは神職・僧侶さんなど神社仏閣にお勤めの方の雪駄として、また飲食業の方などの雪駄として履かれる事が多いです。
ソールの素材により多少価格は前後しますが、およそ1000円代ほどの価格で入手する事ができ、気軽に履く事が出来る雪駄というのがなによりの強みです。
白花緒
ビニール表の定番の軽装雪駄は出番が多いかもしれませんが、もちろん畳表の雪駄も重要なポジションにあります。
そんな本格的な畳表の雪駄にすげる白花緒も当然ございます。
当店のラインナップとしては合成皮革・牛革・会津木綿といった花緒があります。
白花緒として最も多いのは革花緒で、最も履かれている花緒です。
それに対して布花緒の会津木綿などは足当たりも良くなるため、雪駄を履きなれない方にもお勧めです。
これらを雪駄台に合わせたイメージが下記の通り。
茶畳雪駄~野崎平表と南部表~(メンズ)
畳表(特に茶畳と呼ばれる上画像のような色目)の雪駄に白花緒という組み合わせはフォーマルな雪駄となります。
竹皮本来の色目である畳表がフォーマルに適しており、冠婚葬祭・茶道・武道や神職・僧侶といった神社仏閣にお勤めの方の雪駄としても履かれています。
主に少しリーズナブルな野崎平表と編目の細かい上質な南部表の2種類がございます。
※フォーマルな場面に履く事を想定した雪駄、ということであれば「白革花緒」をお勧め致します。
烏表雪駄~野崎平表と南部表~(メンズ)
畳表の雪駄の中には色濃く染められた「烏表【からすおもて】」と呼ばれる雪駄もあります。
竹皮そのものの色目を使用した畳表よりもカジュアルになりますが、その分普段使いやお洒落履きとして愛用されるシーンが多くなります。
素足で雪駄履き、といった暖かくなってきた頃から見かける事が多くなり、茶畳と比較して「違った雪駄を履きたい」といった方から支持される雪駄です。
こちらも茶畳同様に野崎平表と南部表の2種類の雪駄があります。
基本的に雪駄で白花緒というとフォーマルなイメージが強く烏表の雪駄に合わせる方は少ないです。
ここでは例としてご紹介させて頂いていますが、フォーマルではなく「ファッションとしての白」といった受け取り方になるかと思います。
縞表雪駄~野崎平表~(メンズ)
野崎平縞表雪駄
¥20,500円~
烏表と同様に「フォーマルとしての雪駄」からは離れていってしまいますが、畳表の雪駄としては茶畳・烏・縞の三種類になります。
こちらの縞は漂白の白と竹皮の茶を交互に編みこむ事で縞模様を成した畳表から仕立てた雪駄です。
見た目楽しく、その珍しさから人が集まる場面に履いていく面白さがあります。
籐表雪駄~夏の雪駄~(メンズ)
籐表雪駄
¥42,000円~
こちらは竹皮で編まれた畳表ではなく「籐【とう】」で編まれた雪駄です。
竹皮よりも素材そのものが強いため耐久性に優れ、そのヒンヤリとした足当たりが夏場に重宝され夏の雪駄として親しまれています。
籐表の雪駄そのものが減少傾向にありますが、丸屋150周年を記念して作成した角型籐表が当店の人気雪駄となっています。
細幅・角型という雪駄が通なお客様に気に入って頂いております。
夏物の雪駄らしく、サッパリとした白無地の花緒はよく似合います。
夏場のフォーマルとしても履かれますが、お洒落として取り入れる方も多いです。
籐網代草履(メンズ)
籐網代草履
¥30,000円~
籐表の雪駄は「雪駄用」に特別に編まれたものをしていますが、こちらの草履は「網代に編まれた籐」から草履に仕立てたものです。
作りとしては草履、となりコルクを芯とした芯材に籐網代を巻く構造となっています。
草履のために天(足を乗せる部分)にクッション材が入っており、少しクッション性があるというのも嬉しい所。
感触は籐そのもので籐らしく。
また雪駄とは違って生成の籐が使用されているため落ち着いた色味となっており、自然な艶が美しい草履です。
こちらも夏物の草履らしく、サッパリとした白無地の花緒はよく似合います。
夏場に涼し気なお洒落はいかがでしょうか・・・
ケンマ草草履(メンズ)
ケンマ草草履
¥21,000円~
ケンマ草と呼ばれる麻の一種の繊維を織り込んだ生地から仕立てた草履です。
自然素材というとゴワゴワとした感触で艶の無い印象ですが、全く反対のような自然素材草履で、
光沢のある仕上がりと編目の細かい感触は草履としても高評価。
涼し気な雰囲気も十分で男の夏草履として履かれています。
麻織草履(メンズ)
麻織草履
¥21,000円~
ケンマ草とは対照的に麻らしくゴワゴワとした素材感の強い夏草履です。
麻素材は昔なら日本の夏素材としても馴染み深く通気性がよく素材の強さがあるなど、夏物としての実用性は非常に高いと思います。
定番の夏らしさを感じる草履です。
このページでは白花緒の雪駄を中心に夏物の草履などもご紹介させて頂きました。
基本的には我々のような和装履物専門店の場合、お客様に台と花緒をお選び頂き、それを足に合わせてすげていくようになります。
こちらでご紹介させて頂いた雪駄や花緒以外にも様々な商品をご用意しておりますので、是非商品も合わせてご覧ください。