黒の雪駄 ~黒花緒のすがった雪駄~
「黒の雪駄」といえば、という定番のビニール表の軽装雪駄から本格的な畳表の雪駄。
また、全体を黒でデザインされた雪駄など「黒花緒」と「黒の雪駄台」に絞って雪駄を紹介していきます。
黒花緒の軽装雪駄
誰もが一度は見たことがあるというような一番出回っている数の多い「雪駄」だと思います。
男の雪駄の花緒は黒か紺という時代もあり、その頃からのイメージが定着しているのかもしれません。
ソールが4種類あり、それぞれに個性のある雪駄となっています。
ソールにより多少価格が変わりますが、およそ¥1000円台で入手できる点も気軽に履ける雪駄として嬉しいところ。
フォーマルや仕事履きといった側面のある白花緒と比べて普段履きの雪駄として履かれるお客様が多いです。
黒デザインの軽装雪駄
台・花緒共に「黒」でデザインされた軽装雪駄もあります。
花緒を自由に組み合わせることのできない「軽装雪駄」ですが、黒地に古典柄の入った花緒・5種から選べます。
雪駄の土台は黒地の刷毛目模様がついたデザイン。
ソールとなるスポンジも黒にこだわり、花緒・表・底すべてを黒でまとめた雪駄です。
畳表の雪駄に黒無地花緒
本来の意味での「雪駄」はむしろここからになります。
竹皮を編み込まれた畳表を使用した革底仕立ての履物=雪駄。
この雪駄にすげる花緒も黒無地花緒は一つの定番の組み合わせとなります。
野崎平表雪駄~茶竹と烏~(メンズ)
白花緒はフォーマル使いなどに履ける花緒としてちょっとした特別扱いがありますが、それに比べると黒花緒は普段使いといったところがメインになります。
また普段使いの雪駄としては「野崎平表」が好相性。
竹皮そのものを使用している茶竹表は無漂白のために素材も強いです。
色濃く染めた烏表は汚れなどを気にすることなく素足でも十分に履ける雪駄です。
それぞれカジュアルな黒花緒と合わせて、ちょっと贅沢な普段履きとしてみてはいかがでしょうか。
南部表雪駄~茶竹と烏~(メンズ)
昔ながらの雪駄スタイルだと思います。
「おじいちゃんが履いてた雪駄」というような。
編目細かい畳表の雪駄に合わせる黒花緒としては昔ながらの本天の黒花緒が最も多いです。
本天は花緒の素材の中でも柔らかく、足当たり良く履ける素材として昔から親しまれています。
白花緒はフォーマルとして・・・という紹介もありましたが、黒は黒で葬儀・法事といったブラックフォーマルになります。
こちらの茶畳の南部表の雪駄に黒花緒を合わせたスタイルがまさにブラックフォーマルになります。
縞表雪駄~野崎平表~(メンズ)
野崎平縞表雪駄
¥20,500円~
縞表の雪駄に黒無地花緒、といったお見立て例はかなり少ないように思いますが、
畳表の雪駄をご紹介していくときに縞の存在を省くというのは少々かわいそうのような気もしまして・・・
一例としてご紹介です。
漂白した竹皮とそのものの竹皮を交互に編みこむ事で縞模様を成した畳表。
見た目面白く、人と違った雪駄を履きたい!という方に多く履かれているように思います。
籐表雪駄~夏の雪駄~(メンズ)
籐表雪駄
¥42,000円~
こちらは竹皮で編まれた畳表ではなく「籐【とう】」で編まれた雪駄です。
竹皮よりも素材そのものが強いため耐久性に優れ、そのヒンヤリとした足当たりが夏場に重宝され夏の雪駄として親しまれています。
籐表の雪駄そのものが減少傾向にありますが、丸屋150周年を記念して作成した角型籐表が当店の人気雪駄となっています。
細幅・角型という雪駄が通なお客様に気に入って頂いております。
夏場の普段~洒落履きの雪駄として存在感のある雪駄だと思います。
黒エナメルの草履(メンズ)
黒エナメル草履
¥26,600円~
黒花緒の雪駄を中心にご紹介してきましたが、ここで趣向を変えて黒地の台の草履(雪駄)を紹介します。
こちらはその代表格となる黒エナメルを使用した草履です。
エナメルの草履というと女性物の草履がイメージされますが、男物でも同様の作りになります。
雪駄と異なるのはクッション性があることでしょうか。
天にクッション材を入れ込んであるため足当たり良く、長時間履いても疲れにくい構造になっています。
ここでは黒台×黒花緒の画像でご紹介していますが、もちろんお好きな花緒をお見立て頂いてOKです。
コーデュラ草履(メンズ)
コーデュラ草履
¥7,000円~
和装履物として現代の素材を取り入れた草履です。
コーデュラはナイロンの7倍強いという素材で、耐久性に優れる生地を草履に仕立てました。
素材感も帆布やホースヘアーといった雰囲気に近く、草履に仕立てると和草履としても馴染んでいるように思います。
また、この草履のポイントはゴム底仕立てとなっていること。
「現代風草履」というコンセプトからグリップ力も重要視して仕立てられた草履です。
パナマ格子草履(メンズ)
パナマ格子草履
¥7,000円~
軽装雪駄と同様の構造をしている草履です。
しかし、軽装雪駄と大きく異なる点は花緒を自由にすげられること。
お客様に花緒を見立てて頂き、足に合わせて調節する事が可能となっています。
革底で仕立てられているため、耐久性にも優れ「雪駄を履いている感触」が十分に味わえるように思います。
「黒地の草履」という意味でパナマ格子草履が当てはまり、毎年夏場の普段履きとして要望の多い草履になります。
このページでは黒花緒の雪駄を中心に黒エナメルなどの草履もご紹介させて頂きました。
基本的には我々のような和装履物専門店の場合、お客様に台と花緒をお選び頂き、それを足に合わせてすげていくようになります。
こちらでご紹介させて頂いた雪駄や花緒以外にも様々な商品をご用意しておりますので、是非商品も合わせてご覧ください。