白の草履 ~白エナメル草履~
白い草履というとやはり白いエナメルの草履を思い浮かべます。
コルクを芯材に革を巻き付けていくのが伝統的な草履の製法で、軽く・クッション性もあり和装の際の足元の支えとなる履物です。
男物で「白」というと「フォーマル以外では使わない」ようなイメージが強いですが、女性物となるとそんな印象は薄れ「お洒落としての白」というのも十分に一般的になるように思います。
女性にとっての白い草履の普段使いは違和感はありません。
むしろ「合わせやすい万能な草履」として人気のある色目だと思います。
もちろん、白いエナメルの草履だから白のエナメルの花緒・・・という限られた履物ではなく、お好きな花緒をお見立て頂けます。
最近ではエナメルの花緒は痛い・・・と敬遠されがちで現在ではエナメルの台に合わせても足当たりの柔らかい布花緒をお見立て頂く事が多いです。
白エナメルの1の3枚芯草履
1の3枚芯というのは草履の作り・構造を表しているのですが、「1」という前の数字が爪先まで通っている芯の枚数。
後の「3」が踵の重ねの枚数となります。
爪先側と踵側で重ねる芯の枚数を変える事で草履に曲線を生み出し、足の収まりを良くする効果があります。
もちろん見た目の美しさというのもあります。
草履の作りとしてはカジュアルすぎず、フォーマルにはならず、といったところでお洒落履きとして履かれるシーンに最適な作りです。
白エナメルの3の3枚芯草履
おさらいになりますが、前の数字が爪先まで通す芯の数、後の数字が踵の重ねてある枚数になります。
「3の3」というと前も後ろも3枚なので重ねる枚数の変化はありません。
厚みを持たせる必要のあるフォーマル草履に多い作りで、もちろん芯の厚みはそれぞれですが、比較的背の高い草履になる事が多いです。
丸屋としましては、そこまで背を高くしすぎないことで、カジュアル~フォーマルまでカバー出来るような草履、という高さ・厚みの草履スタイルでの提供がメインとなっております。
色々な着物に草履一足でなんとか・・・というご要望が多いのが事実で、幅広く履ける万能な草履の出番は多いと思います。
色目としても白などの薄色が万能に使える草履として人気があります。
白エナメルの直付け草履
基本的には先にご紹介したお洒落草履としての「1の3枚芯」か万能~フォーマルに使える「3の3枚芯」草履か、というところでご検討頂ければ十分であると思います。
こちらの「直付け草履」とは特殊なスタイル、と受け取って頂いて良いと思います。
昔から芸者さんなどの仕事履きとして愛されてきた形の草履になります。
今では作る職人さんも少なくなり、また履く方も少なくなりました。
丸屋ではそれでも「あの草履ない?」とご要望を頂きますので、ラインナップとしてご用意させて頂いております。
昔ながらの極薄の仕立ては変わらず。
軽く履き心地が良い草履だと思います。
このページでは白エナメルの草履を中心にご紹介させて頂きました。
基本的には我々のような和装履物専門店の場合、お客様に台と花緒をお選び頂き、それを足に合わせてすげていくようになります。
こちらでご紹介させて頂いた草履や花緒以外にも様々な商品をご用意しておりますので、是非商品も合わせてご覧ください。