合目柾芳町に帯地花緒
今日の一足は合目柾芳町に帯地花緒をすげた下駄です。
昨日ご紹介したお客様。白木が良い、という方向性のもと、今度は柾はどうか、というところ。
歯が糊付けの天一と、上から下まで目が通っている柾の下駄。姿形は同じですが、一体履き心地は変わるのか?という疑問はあると思います。
そもそも柾の下駄に仕上げる物というのは木としても上等な品物を用いる事が多く(代表格として会津桐)木質の違いで履き心地が違うということは十分にありますし、これは体感して頂けるレベルだと思います。
もう一つ大きいのは合目という木取ですと左右対称に目が走るため、左右で木質に違いが出る事がありません。よって片減りして歯がナナメになっちゃった・・・などということが起こりにくくなります。
そういったアクシデントが起こりにくい確かな品物が「高級な下駄=柾」となるわけです。