下駄の色 ―丸屋履物店

下駄の買い方

台の色には

と大きく4種類ございます。

紳士下駄・下方【げほう】白木

・白木とは

木そのままの色を指します。
最も一般的な下駄の色ではないでしょうか。
白木の特徴としては、
木そのままの状態ですから、汗を吸うため、滑ることなく履きやすい下駄になります。
その反面、どうしても汗などによる汚れがつきやすくなります。
しかし、履いたあとに固く絞った雑巾で拭く、などの手入れをしていただければ、気になるものではありません。

紳士下駄・下方【げほう】夏色

・夏色とは

白木を磨く際に、砥の粉に墨を加え黒っぽく仕上げた台のことです。
当店にて1足1足丁寧に仕上げているため、他店には見られない商品です。
夏になると素足で履くようになるため、予め黒っぽくすることで素足で履いても足跡が目立たないようにしています。
履き心地は白木のままです。
お好みでお履き下さい。

婦人下駄・焼き右近【やきうこん】

・焼きとは

木に焼き色をつけた台のことです。
こちらも汚れが目立たないようにということで、焼き色がつけられています。
どちらかというと普段履きに用いられる事が多く、他所行きには不向きになります。

婦人下駄・黒捌き相小町【くろさばきあいこまち】  婦人下駄・黒大艶相小町【くろおおづやあいこまち】

・塗り

塗りの中には色々な種類がございます。
津軽塗もその1つですが、ここでは無地の塗りを紹介します。
当店で取り扱っているのは主に黒捌き【くろさばき】です。
カシュー漆で黒く塗られた台で、柾目が見えるようになっています。
色は黒の他に赤・緑などもございますが、今はほとんどが黒塗りとなっています。

塗りの下駄は白木とは対照的に汚れが目立たないのが特徴です。
しかし、汗を弾くため、白木とは違った独特な履き心地になります。
また、どこかにぶつけてしまうと塗りが剥げてしまうことがあります。

また、黒捌き以外にも、画像右のように木目が見えない「大艶【おおづや】」といったタイプもあります。