下駄の寿命はどれぐらいですか?―丸屋履物店

和装履物Q&A

Q.下駄の寿命はどれぐらいですか?

A.ぺっちゃんこになるまでです!

正確には花緒の麻紐が地面にあたるようになったら履くのをやめた方が良いでしょう。

解説

どの程度までの減りを寿命とするのか

下駄としてはぺっちゃんこになるまで履く事ができます。
下駄は花緒がむき出しの状態のことが多いので、花緒の麻紐が地面に擦れてしまう状態が一つの寿命目安だと思います。
もちろん「自分はここまでしか履かない」というので問題ないと思います。
お洒落履きとするのに歯がちびていたのではあまり良い恰好にはなりませんよね・・・

上画像が新品と履き潰した感のある下駄の対比です。
これでも「まだ履ける!」という方もいますし、「こんなに履くの!?」という方もいます。
ここまで減ってくると前壷(花緒の前の部分)の麻紐が直接地面に擦れるようになってしまうので、いずれ切れてしまうということになるわけです。
例えば花緒を活かして新しい台へ取り替えたい!ということであれば、そうなる一歩手前で止めて新しい台へすげ替える必要があります。
履き潰しておわり、というのであればもちろんドンドン履いてもらって問題はありません。

だいたいどのぐらい履けるのか、というのは、これも履き方次第ではありますが、
一つの目安として仕事に履いている板前さんのような方で、見た目を重視していることもあると思いますが、だいたい3か月ほどで新品へと交換しています。