履物の手入れはどうすれば良いのでしょうか?―丸屋履物店

和装履物Q&A

Q.履物の手入れはどうすれば良いのでしょうか?

A.基本的には硬く絞った雑巾で拭いた後、影干しをすること

下駄の場合は硬く絞った雑巾で拭く
雪駄は消しゴム等で畳の掃除
草履はクリーナーで汚れを落とす
いずれもその後、影干しがお勧めです。詳細は「解説」にて。

解説

下駄の手入れ

白木の下駄の場合

昔はそれこそドロ道ですので、歯の裏まで洗って干したものだそうですが、今現在ではそこまでの手入れは必要ないと思います。
アスファルトに変わり下駄の寿命は短くなったように思いますが、その点手入れの面では楽になっていると思います。
白木の場合、最も気になるのは足あとではないでしょうか。
これは意外と厄介な相手です。
手入れとしては履いたら硬く絞った雑巾で拭いて頂き、陰干しをするという手法です。
日光には当てずに陰干しというのが重要です。
また、それでも汚れが気になってきた場合は240番前後の紙やすりで擦ってあげると効果的です。
汚れを落とす・というよりも汚れた部分を削り落とすイメージです。
ただ、天一や真物などの場合、天に薄い経木が張られていますので、あまり削ってしまうと経木を削りきってしまうので注意は必要です。

焼きの下駄の場合

これはそもそもがメンテナンスフリーのために焼き色をつけてあるようなものですから、あまり出来る事は少ないです。
かえって拭くと焼き色が落ちてしまうような気がします。
塗料が上から塗られている場合は水拭きで大丈夫でしょう。
焼き色が足なりに落ちてしまった・・・というのはこれはどうしようもありません・・・

塗りの下駄の場合

白木ほど汚れは目立たないので気になる部分も少ないと思います。
基本的には白木同様、硬く絞った雑巾で拭いて陰干しです。
漆塗りの物は紫外線に弱いので、日光は確実に避けるようにしましょう。
カシューやウレタン塗料の塗り下駄は問題ありません。
問題は少しぶつけてしまったときなどのアクシデントがあり、塗りが剥げてしまったとき。
「塗り直して頂けますか?」と、聞かれることもあるのですが、それでは費用が掛かり過ぎてしまいます。
自分で出来る手段としては、マジックがお勧めです。
同色のマジックで塗ってしまえば、意外とわからなくなるものです。

これは家にあるマジックで十分です。
木が塗料を吸い込みますので、何度か重ね塗りをしてあげることで、より綺麗に仕上がります。
もちろん、ぶつけたりせず綺麗に履いた方が良いのですが・・・

雪駄の手入れ

雪駄の場合手入れをするといいますか、まず気にして頂きたいところは踵です。
踵は打ち替える事ができますので、(ビニールなどの軽装雪駄を除く)
踵を減らしすぎないよう定期的にチェックをして、減ってきたら打ち替えてあげることで、台そのものを傷めず長く履く事が出来ます。

畳表に関しては・・・
昔は酢で拭くと良い、などと言われていました。
実際に自分も何度かやってみましたが、確かに綺麗になることは綺麗になりますが、少々匂いが気になる所ではあります。
無難な所が消しゴムでしょうか。
畳表の目なりに擦ってやることで、ある程度汚れを吸収してくれます。
これだけでも意外と綺麗になるもので、普段の手入れとしてはこれが手っ取り早く良いと思います。
あとは、編み目に詰まったゴミを掻き出してやることです。
爪楊枝などの先の尖ったものを用意して、気になる汚れを掻き出してやると良いでしょう。

他に気になる点としては、ぶつけたりすると畳表がササクレてくること。
これは初期のうちに(見つけたら)瞬間接着剤(コンビニ等で売っているものでOK)を使用してつけてしまうと良いです。
放っておくと素材が切れて中の芯が見えてきてしまうので、あまり見た目の良い物ではありません。