カランコロンと下駄の音―下駄コラム―丸屋履物店

カランコロンと下駄の音

下駄の歩行音を「カランコロン」とよく表現されます。
そんな表現されていますが、実際下駄で歩いてみるとカランコロンなんていう音がしない!という方。いらっしゃいませんか?
自分の歩き方が違うのか・・・なんて突き詰めてしまう方までいらっしゃるようです。
それは違います。
下駄で歩いて「カランコロン」なんていう音はしません。
しません、というのは言い過ぎですか・・・
しっかり歩けている方に限っては「カランコロン」というより「カツッカツッ」または「カッカッ」というような音になります。
もし自分の歩行音がこのような音だったら、しっかり歩けている証拠です。
だから、実は歩いている音を聞いているだけで、その人がどれだけしっかり歩けているかわかってしまうんです。
ズルッ、ズルッなんていうのは「お引きずり」と言ってみっともない部類の歩き方です。
でも、そのお引きずりの音がカランコロン、と表現されているようです。

昔は子供に下駄を履かせる時に「少し引きずって音が鳴るように歩きなさい!」なんて教えたそうです。
小さい子が一人で歩き回っていても、その下駄の歩行音で子供が何処に居るのかすぐにわかってしまうわけですね。
これは、昔の人の知恵だと思います。
この音がカランコロンという、かわいらしい音なんです。
今でも歩くたびに「ピッピッ」と鳴るピヨピヨサンダルがありますよね。
案外同じ発想なのかもしれません。

また。
侠客も引きずる歩き方をします。
これも「今、俺がここを歩いている」と周りに知らせるため。
いつ敵に襲われるかわからないからわざと音を鳴らして歩く。などと言われています。
そんな所から「カランコロン」という音が表現され、残っているのかもしれません。

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