相角に本天花緒
今日の一足は相角に本天花緒をすげた下駄です。
画像からは伝わりにくいかもしれません。大角を全体的に小さくした相角【あいかく】といいます。
大角を分解すると「大形の角」になります。「大形」は大きさを表す言葉です。これを詰めて「大角」と呼んでいるわけですね。
では・・・相角。これも同じ構造です。「相形の角」、詰めて相角。相形はもちろんサイズ感を指します。大形=男物、相形=女物標準サイズ感という解釈です。
つまり、女性物のサイズ感の角形の下駄=相角ということですね。
なので幅も狭いし丈も短い。そのように見えているはずなのですが、なかなか画像からその要素を受け取るのは難しいかもしれません。
時代を感じる桐の風合いと臙脂の細本天花緒の色気を感じるこだわりを受け取って頂いた一足です。