3分3枚本革草履に寄せ柄ぼかし福林花緒
今日の一足は柾大角に黒無地本天花緒をすげた下駄です。
「貼り物じゃないものはある?」とお客様。
木材を扱うお仕事だそうで、その辺りに気にしてしまう、とのこと。
たしかに今現在一般的な下駄は歯が継いである、もしくは天(上面)に柾張りと言って薄い柾目の経木が貼られています。
そうではないもの。柾目が取れる木材で贅沢に無垢に作られる下駄を柾【まさ】と言います。白木の王様とでもいうべきポジションです。
中でも左右対称に目が入るよう、背中合わせに取ることを合目【あいめ】といいます。これは頭を突き合わせた時に真っ直ぐに木目が入るようになります(画像3枚目)
花緒はシンプルに黒で良い、ということで「ザ・下駄」という印象を受ける組み合わせです。