上草履に薄鼠色無地本天花緒
今日の一足は上草履に薄鼠色無地本天花緒をすげた上履きです。
明日、歌舞伎座で行われる「清元節生誕二百年記念演奏会」に出演するお客様。
歌舞伎座が新しくなって初めてだから、と上草履を新しく誂えにご来店。
下駄屋として、その気持ちが嬉しいですね。
本来草履というと裏が革のものですが、こちらはそもそもが室内履きに作られていますので、中芯から裏まですべてフェルトになります。
釘の打ち方も通常とは違い忍ばせて打つことで、表面に釘の頭も出さないようにするのが下駄屋の計らい。
フェルトですから草履自体も軽く、素晴らしい履き心地なんです。