柾・芳町に小千谷紬花緒
今日の一足は柾の芳町に昨日に引き続き、お客様特注の花緒をすげた下駄です。
昨日のは旦那様の雪駄で、こちらは奥様の下駄。花緒はお揃いの小千谷紬の生地を使用しています。若干こちらの方が色が淡くなっているところに、前壷だけ赤に変え女性らしさもうかがえる花緒になっています。
台は柾の芳町で、こちらは合い目【あいめ】と呼ばれる取り方をしている台です。片方づつ、全く違う部分から柾の下駄を作り出すのではなく、背中合わせにして下駄を取るため、左右対称に柾目が通ります。
その利点は見た目の美しさだけでなく、木目の通り方で木の材質が違ってくるため、同じ目が通る合い目の台は片減りがしにくくなるメリットがあります。