大角に献上織福林花緒 2013年4月06日―今日の一足―丸屋履物店

今日の一足

大角に献上織福林花緒

大角に献上織福林花緒

今日の一足は大角に献上織福林花緒をすげた下駄です。

台はお客様持ち込みの柾の大角。前壷の後ろあたりに横に黒い筋のように入っているのは通称「かんざし」と呼ばれている物で、木の節が表面に表れています。決して傷がついているわけではありません。今の世の中では恐らく「キズモノ」として扱われてしまうためか、現在ではほとんど見られません。「かんざし」という名称がとても洒落ていますよね。

花緒は桃色の献上織の生地を使用した花緒。男物に桃色、というのはなかなかありませんが、裏地と前壷を黒にすることで、締めた印象です。

台の色合いと相まって、桃色も自然に映えていますね。

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