大丸に茶色無地花緒
今日の一足は大丸に茶色無地の花緒をすげた下駄です。
昔は年齢によって履く物、また花緒の色などがおおよそ決まっていました。こちらの大丸に茶色無地というのは還暦を過ぎたお爺さんによく履かれた組み合わせです。
お年寄りには大丸、というのは。やっぱり形からでしょうか。「角が取れて丸くなりました」なんていう面白みももちろんありますが、角同士を蹴飛ばさない。また、大角と同じ横幅が安定感があって歩きやすかったんだと思います。
若いうちはキツくすげた花緒でも我慢して突っかけられるものですが、年を取るとそのちょっとした我慢が辛くなるそうです。