大角に小桜柄ふすべ印伝花緒
今日の一足は大角に小桜柄ふすべ印伝花緒をすげた下駄です。
オーソドックスな白木の台にふすべの花緒をお見立て頂きました。
鹿革に漆で柄付けをした印伝の方が圧倒的に馴染みがありますが、隠し玉のような存在に松脂と藁で燻して色付けする「ふすべ」という技法があります。
漆で柄付けをする印伝は漆が乗っかるようなイメージですが、ふすべの場合は模様以外を染めるようにして柄を表しています。
散り際まで美しく、という桜モチーフの伝統柄。
白木と相まって気持ちの良い事と思います。